ファミリーポリシーを遵守すべきなのか、決断する

概要

アプリのターゲットユーザーを13歳未満とする場合に考慮すべきファミリーポリシー。
以前にもファミリーポリシーを遵守するために広告を制限するなどあれこれと試行錯誤してきましたが、ついに決断の時がきました。
ファミリーポリシーをこのまま遵守し続けるべきなのか?

以前に行った対策は以下。

リリース審査でリジェクトされる

ヒットアンドブローを題材にしたWi-Fi Directゲーム、サムライロード

アプリをAndroid13に対応させようと軽微な改修を行い、リリースしたところ、ファミリーポリシー違反によるリジェクトとなりました。

リジェクト理由として添付されていた画像は以下。

リジェクト理由としては「広告コンテンツがファミリーポリシーに反している」とのこと。

そして、そのポリシー違反の広告が「Pickaroo」というアプリの広告のようです。

では、「Pickroo」とはどんなアプリなのか?

ネットで調べてみると、日常用品のデリバリーサービスアプリでした。

ちなみにファミリーポリシーの規約に関するサイトに違反例として掲げられているのがこちら。

違反例を参考に判断すると、ポリシー違反ではないような気もします。。。

異議申し立てをすることでリジェクトを回避できるかもしれませんが、そもそもファミリーポリシーを遵守すべきなのだろうか?

13歳未満をターゲットにする意図

13歳未満をターゲットにしなければ、ファミリーポリシーの遵守は必要ありません。

では、なぜ13歳未満をターゲットに含めたのか?

それは、13歳未満を対象にすることでユーザー層を拡大したい、親子で楽しんでもらいたい、という思いがあったからです。

ですが、ここで改めて実際に13歳未満のユーザー数を調べてみます。

「android 世代別」で検索した結果、ヒットした記事を参考にすると、

Androidユーザー全体に対する10代男女の割合が、5.4%。

13歳未満に限るともっと少ないはずです(おそらく1%未満)。

つまり、ユーザー層の拡大に対する期待値は予想以上に低いという事実。

そして、その期待値の割に対し、広告の制約が大きいということ。

ターゲットユーザーを13歳以上とする

上記の理由から、サムライロードについては、13歳未満のユーザーに対するアプリの普及を断念することにしました。

それにより、以下の変更を実施。

・Google Play Consoleでターゲットユーザーを13歳以上に変更

・AdMobのアプリ設定から広告制限を撤廃

・アプリ内の広告リクエストからレーティング制御を削除

・アプリのタイトル変更(サムライロードからサムライキルに。敢えてキルと言う表現を避けていた)

変更後、リリースした結果、無事、リリース審査に合格しました。

総括

13歳未満のユーザーターゲットとAdMobの相性はやはり良くないですね。

広告収入を抜きにした目的(13歳未満のユーザーと親和性の高い商品展開をしていてサービスとしてアプリを提供するなど)がないと厳しいかなと感じました。

残念ですが、サムライロードは13歳未満のユーザーターゲットから撤退です。