~ エンデベッドシステム開発経験を回顧する ~
一瞬にして血の気が引く、これが絶望の始まり。
「問題ありませんでした。」
確認結果を急いで担当者に報告する。
「そうですか。」
担当者も首をかしげ、問い合わせ先に確認結果を報告する。
確かに言われた操作手順で何も問題は起きなかった。
だが。
何かがおかしい。胸騒ぎがするのは確かだ。
後輩はそのまま再現試験を続け、そして、俺はソースコードを追うことにした。
しばらくして問い合わせの勢いが増して来た。
あらゆる支店から問い合わせがきているそうだ。
担当者が再度やってきた。
「サーバーとの通信にこの設定を入れてください。」
手順が追加となる。
先ほどから検証室で動作確認をしている後輩に連絡を入れ、自らも検証室に向かう。
言われた通り、手順を追加する。
そして、操作してみると。
システムが止まった。
再現したのだ。
これはやばい。
このやばさを理解したと同時に一瞬にして血の気が引くのが分かった。
これは個人的体験談を元にした回顧録です。企業名、人名などは架空の名称です。
毎週日曜日更新。
随時、加筆、修正を行います。
投稿日 | 2022.02.27 | 更新日 | 0000.00.00 |