プログラマー回顧録(17)

~ エンデベッドシステム開発経験を回顧する ~

基本設計から詳細設計へ

V字モデルとして、基本設計、詳細設計、製作、単体試験、結合試験、総合試験と開発を進めるにあたり、基本設計の役割とは何か?

要求仕様に対し、どの機能を改修するのか、また、どのような改修方針とするのか、この点を明確にする。

これが基本設計の役割との認識である。

つまり、影響のある機能を洗い出し、改修方針を立て、改修が及ぼす影響を予め把握するわけである。

本プロジェクトにおける要求仕様検討から基本設計作成までの担当は1人。

プロジェクトリーダーの俺の担当というわけです。

基本設計フェーズまでは1人で黙々とプロジェクトを進めることになります。

そして、基本設計が完成すると次から詳細設計フェーズへ。

ここで作業分担を行うわけですが、その入り口となるのが基本設計レビューの実施。

詳細設計フェーズから各機能に知見のある担当者に引き継ぐわけですが、

ここで基本設計レビューを行い、詳細設計担当者との意識合わせをするわけです。

改修すべき機能の漏れ、改修方針の妥当性などを検討、精査し、ここでバトンタッチ。

「サーバーから通知された設定値を(必要もなく)参照したことによってメインシステムの一部が機能しなくなった」問題。

この問題で登場する機能は以下。

①サーバーとの通信を担う機能(Windowsで動くモジュール)

②サーバー通信機能と連携するデータ管理機能(Linuxで動くモジュール)

③サーバーからの受信データを参照するメイン機能(Linuxで動くモジュール)

今回は、サーバーから通知される設定値群(1ブロックのデータ)のなかの予備エリアに新たに1つ設定値が追加されるという要求仕様。

そこで基本設計としては機能①の改修は行わず、機能②を改修する方針としました。

基本設計レビューで担当者と共に確認を行い、いざ、バトンタッチ。

詳細設計はどうなったのか?

これは個人的体験談を元にした回顧録です。企業名、人名などは架空の名称です。
毎週日曜日更新。
随時、加筆、修正を行います。

投稿日2022.06.05更新日2022.06.12

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