~ エンデベッドシステム開発経験を回顧する ~
結合試験で流れ出るバグ
詳細設計では「サーバーから受信したデータをメモリに展開する」対応としたわけだ。
では、それに対し、どのような結合試験を行ったのだろうか?
2つの観点に基づき結合試験項目は作成されていた。
(観点1.データフロー)
・データがセットされていない場合、されている場合、2つの状態においてサーバーから受信したデータがメモリに展開されること
改修機能全般を確認する試験であり、サーバーとの通信からメモリ管理まで、データフローに着目した試験である。
(観点2.データ参照)
・データエリアが参照できること
メモリに展開されたデータ群の1ブロック目と最終ブロック(新たに定義されたデータの1つ手前)を参照する機能を抜粋し、その機能に対するデグレードを確認する試験である。
以上が結合試験の内容であった。
詳細設計において予備エリアに新たにセットされたデータを参照する機能がないと結論付けていた。
その結果、結合試験の試験設計において「予備エリアを参照する機能の動作確認」という観点が抽出できなかったわけである。
どうすれば結合試験でバグの流出を防げただろうか?
参照する機能がない(と実は勘違いしていた)データエリアを参照する機能のデグレードを結合試験で炙り出すのは不可能ではないか。
結合試験の限界との結論に至ったのであった。
だがしかし、検証でバグを流出させるわけにはいかないわけで。
結果として総合試験の見直しに至ったのである。
これは個人的体験談を元にした回顧録です。企業名、人名などは架空の名称です。
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随時、加筆、修正を行います。
投稿日 | 2022.07.03 | 更新日 | 0000.00.00 |