プログラマー回顧録(23)

~ エンデベッドシステム開発経験を回顧する ~

キミはなぜ間違いを犯したのか。

事象報告の核となる原因、対策を開発工程に基づき、振り返ってみた。

報告書はそれらを踏まえ、報告書の定型に落とし込むとして、次に待ち受けるのは6whyだ。

6why、なぜなぜ分析。

事象を源流とし、なぜそうなったかをブレークダウンしていくことで改善策を導く手段である。

よくある笑い話でどんな事象でもなぜなぜの行きつく先は「担当者の疲労」、対策は「よく寝る」になる。

なんて話もあるが、客先に提出する資料であるのでネタに走るわけにもいかない。

これが意外とパターンというものがなく、なぜを進めるのが難しかったりもするのだ。

今回の件だと事象「設定の切り替えを行った後、メイン機能が動作しなくなった。」が源流となり、なぜそうなったのか、問答を始める。

1段階進めると「メイン機能が切り替え後の設定を参照したため」となり、

もう1段階進めると「メイン機能が設定を参照することを見落としていた」となる。

この段階から事象の核心へと進み始め、更に深堀りしていくことになる。

また、理由が複数ある場合は枝分かれするため、なぜがなぜを呼ぶ展開となる。

最終的には明確な要因が浮き彫りになり、それに対する改善案を提起できれば完了となるのだが、

こんなことを1日中やっていると思考崩壊となるわけで、

なぜこんなことになったのかと自問せずにはいられないのもあるあるではないだろうか。

これは個人的体験談を元にした回顧録です。企業名、人名などは架空の名称です。
毎週日曜日更新。
随時、加筆、修正を行います。

投稿日2022.07.31更新日0000.00.00

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