2024年4月10日
開発環境
OS:Windows 11
SDK:Android Studio Flamingo | 2022.2.1
概要
ポリシー違反「サイトの仕様:ナビゲーション」がなかなか解決せず、解決まで1ヶ月半かかった話。
最初の警告メールの指摘はアプリのクラッシュ
2月29日、ポリシー違反「サイトの仕様:ナビゲーション」の警告メールが届きました。
指摘を受けたアプリは「WatchOverMe」。
早速、AdMobコンソールのポリシーセンターを確認します。
指摘されたポリシー違反は、「サイトの仕様:ナビゲーション」。
添付されていた画像を確認するとアプリがクラッシュした画面のスクリーンショットでした。
「サイトの仕様:ナビゲーション」とはどんな違反なのか?
どうやら「ユーザーにとって有益ではないページを表示している」違反のようです。
添付画像から察するとアプリがクラッシュして使えないからポリシー違反ということか?
ところがアプリを試験機(Android13)で動作確認してもクラッシュしません。
と、いうことで「正常に動作します。」という旨を記載し、再審査の申請をしました。
次の警告メールの指摘はマップ画面?
再審査の申請から2日後、またしても警告メールが届きました。
やはり違反内容は、「サイトの仕様:ナビゲーション」。
そして、添付されていた画像はマップ画面。
アプリはやっぱりクラッシュしなかったのか。。。
次の指摘は、アプリ起動後に表示されるマップ画面が真っ青だという指摘のようです。
これは現在地座標が取得できなくて(0,0)地点を表示しているためだと思われるため、
「アプリは位置情報の取得を許可して使います」という旨を記載し、再度、再審査を申請。
次の警告メールはアプリ起動時広告
再審査を申請した翌日、警告メールが届きました。
違反内容は変わらず、「サイトの仕様:ナビゲーション」。
そして、添付されていた画像はアプリ起動時広告。
えっ、アプリ起動時広告が指摘されるのか!?
AdMobの標準機能であるアプリ起動時広告が指摘されてしまいました。
そして、なんとGoogle Playからも広告表示に関するポリシー違反の指摘が届きました。
AdMobだけではなく、アプリ自体にポリシー違反が!?
まずはGooglePlayに対し、「広告表示にはAdMobの標準機能を使っている」という旨で異議申し立てを行います。
違反してました
異議申し立てから10日後、異議申し立て却下の通知がきました。
どういうことか?
改めてアプリ起動時広告のガイドラインを確認してみると下記の記載を発見。
違反してました。
思いっきり違反していました。
そこでアプリ起動時広告を削除してアプリを再リリースします。
まだ続くポリシー違反
GooglePlayのポリシー違反は解除されました。
が、AdMobのポリシー違反は相変わらず解除されません。
次はスプラッシュ画面を指摘されました。
スプラッシュ画面の表示を7秒→3秒に変更してアプリを再リリースします。
まだまだ続くポリシー違反
次はホーム画面を指摘されました。。。
位置情報の許可をしないと表示されないんだが。。。
対応する
ニッチもサッチも展開になってしまったので思い切って起動周りの処理を変えます。
と、ここで驚くべき事実が発覚
Android14の場合、アプリがクラッシュしてしまうバグがあることに気付きました。
プッシュ通知の表示でコールするstartForegroundの引数追加に対応できていませんでした。
最初の指摘はこれだったのか・・・
最終的に以下の改修を実施。
・対象年齢を8歳から13歳以上に引き上げ、ファミリー向けプログラムを回避
・それに伴い、アプリ起動時広告を再度、表示させるよう改修
・イニシャル画面を追加し、位置情報を許可させるよう改修(許可しない場合はアプリ強制終了)
・Android14対応(アプリクラッシュ回避)
そして、修正版アプリをリリース。
リリースが反映されたのを確認し、審査をリクエストします。
ポリシー違反解除
ついにようやくポリシー違反が解除されました。
Android14のアプリクラッシュ(startForegroundに起因)
アプリ起動時広告の使用制限(ファミリー向けプログラム)
上記について押させておく必要がありました。