2024年2月27日
開発環境
OS:Windows 11
SDK:Android Studio Flamingo | 2022.2.1
概要
ポリシー違反「GooglePlayアプリの無効化」の警告メールが届きました。
対応から解決までの話。
ファミリー向けアプリのAdMob実装に潜む誤り
2月24日、GooglePlayから以下のメールが届きました。

位置情報共有アプリ「Watch Over Me」。
このアプリは親子の間で位置を共有することを意図したアプリとなっており、ユーザーの対象年齢は子供を含めた全年齢としています。
そこで必要となるのがファミリーポリシー対応です。
この点については抜かりなく実装し、以下のようなまとめ記事も作っていました。
が、しかし。
ファミリーポリシー違反に対する指摘メールが届き、アプリが削除されてしまいました。
違反内容を詳しくみると「aaid」というAndroid特有のIDをアプリから送信してしまっているようです。
アプリの機能として「aaid」送信を実装していないのでAdMobが送信しているのは間違いありません。
子供向けのAdmob設定を行うと「aaid」の送信は抑制されるはずなのになぜ。。。
なんてことを思っていたら、Admobから広告配信中断予告が届きました。

AdMobコンソールから見た詳細が以下。

どうしたものか。。。
AdMob実装の誤りに気付く
ファミリーポリシー対応を実装していはずなのに「aaid」が送信されている。
ということは、子供向けのAdMob設定のコードに誤りがあるのか?
ネット検索してみたところ、UnityのAdMob設定に関するサイトで以下の記載が見つかりました。

なんだと!?
ソースコードを修正する
initial処理とこども向けのパラメータ設定の順序が逆になっていました。
initial処理前にこども向けのパラメータ設定を行う必要がありました。
ということでソースコードを修正します。

そして、アプリをリリース。
ポリシー違反解除
1日後、アプリがリリース審査が通り、アプリがストアに復帰しました。
そして、AdMobコンソールをチェックすると
ポリシー違反が解除されていました。

今回の修正に伴い、まとめ記事も修正しました。