~ エンデベッドシステム開発経験を回顧する ~
バグの原因と流出と対策と
ウォーターフォール型のシステム開発の利点はなんといっても品質だろう。
仕様が確定しているからこそ、設計に冗長性を持たせる必要もなく、
設計から検証に至るまで安定した工程が組めるし、バグの排除に注力できる。
「バグは早いフェーズで潰した方がコストが安い。」とはよく言ったもので、
基本設計、詳細設計、製作、単体試験、結合試験、総合試験と
各フェーズの移行タイミングでのレビュー(有識者がレビュアー、担当者がレビューイの対面式の改修方針の説明会のようなもの)は必須であったし、
総合試験でのバグ件数0を目標にバグの抽出管理も徹底していたわけである。
もちろん、今回の改修対応も同様に作業工程を厳守して開発したのだ。
それにも関わらず、バグは流出した。
「サーバーから通知された設定値を(必要もなく)参照したことによってメインシステムの一部が機能しなくなった」問題。
まずはこの問題が作り込まれたフェーズ「詳細設計」。
この「詳細設計」を掘り下げてみる。
これは個人的体験談を元にした回顧録です。企業名、人名などは架空の名称です。
毎週日曜日更新。
随時、加筆、修正を行います。
投稿日 | 2022.05.08 | 更新日 | 0000.00.00 |