プログラマー回顧録(16)

~ エンデベッドシステム開発経験を回顧する ~

バグの原因と流出と対策と

ウォーターフォール型のシステム開発の利点はなんといっても品質だろう。

仕様が確定しているからこそ、設計に冗長性を持たせる必要もなく、

設計から検証に至るまで安定した工程が組めるし、バグの排除に注力できる。

「バグは早いフェーズで潰した方がコストが安い。」とはよく言ったもので、

基本設計、詳細設計、製作、単体試験、結合試験、総合試験と

各フェーズの移行タイミングでのレビュー(有識者がレビュアー、担当者がレビューイの対面式の改修方針の説明会のようなもの)は必須であったし、

総合試験でのバグ件数0を目標にバグの抽出管理も徹底していたわけである。

もちろん、今回の改修対応も同様に作業工程を厳守して開発したのだ。

それにも関わらず、バグは流出した。

「サーバーから通知された設定値を(必要もなく)参照したことによってメインシステムの一部が機能しなくなった」問題。

まずはこの問題が作り込まれたフェーズ「詳細設計」。

この「詳細設計」を掘り下げてみる。

これは個人的体験談を元にした回顧録です。企業名、人名などは架空の名称です。
毎週日曜日更新。
随時、加筆、修正を行います。

投稿日2022.05.08更新日0000.00.00